原子力国民会議茨城支部設立までの活動報告

1.背景

地球温暖化と異常気象

「今世紀末には茨城の年平均気温は4度上昇する見込み」との水戸気象台の予測が発表されました。(平成30年7月30日茨城新聞)

このまま地球温暖化が進むと、21世紀末には、現在の宮崎市の17.4度、八丈島の17.8度と同程度になるという。

地球温暖化による異常気象、海水面の上昇、自然生態系の変化など、悪化の一途をたどっており、このままだと、茨城の美しい自然の恵みはどうなってしまうのでしょうか。次の世代に美しい地球を引き継いでいく責任があります。

二酸化炭素放出量と原子力の役割

そのためには、温室効果ガスの上昇の原因の一つである二酸化炭素の排出量を削減しなければなりません。原子力発電はその有効な手段の一つです。

福島第一原発事故後の原子力の停滞

平成23年3月11日に発生した東日本震災の大津波による東電福島第一原発の事故は、原子力発電や研究開発の根幹を揺るがしたことは明らかです。

2、活動の経緯

地域住民との勉強会の開催

これらの問題意識をもって、これまで草の根セミナーを3回開催しました。
いずれも、主催は大洗町と実行委員会、共催は原子力国民会議でした。

〇 第1回草の根セミナーin大洗(平成27年12月19日)

  演題:地球温暖化とエネルギー
  講師:有馬明人元文部大臣兼科学技術庁長官

〇 第2回草の根セミナーin大洗(平成29年2月4日)

  演題:起業家が考える10年先の日本、茨城、大洗のための戦略論

―エネルギー・人材育成・地域経済再生― 

講師:堀義人グロービス経営大学院学長

〇 第3回草の根セミナーin大洗(平成30年3月17日)

  演題:低放射線の健康影響研究と原子力災害の教訓を今に活かす

―ラドン浴健康効果と知らない不幸―

講師:山岡聖典岡山大学大学院教授

茨城支部の設立に向けた活動

「原子力発祥の地茨城から、原子力の正常化、原子力の再興を実現する」ために、原子力国民会議茨城支部を設立し、目的を達成するため、次のような活動を進めてきました。

〇 いばらき自民県議議員連盟の田山東湖会長の尽力により、原子力新エネルギー推進議員連盟が主催し、原子力国民会議代表理事の宮東大名誉教授による 「我が国における原子力行政と世界の原子力情勢」と題する講演会(平成30年3月23日)を開催しました。

〇 茨城県議会おいては、上記講演会を受け、原子力の研究開発、人材育成などを盛り込んだ「意見書」を平成30年6月定例県議会で可決し、内閣総理大臣、衆参両院議長、関係大臣、原子力規制委員長に提出しました。

〇 昨年10月31日、原子力国民会議主催による「原子力立地地域全国大会」(衆議院第一議員会館)において、立地地域の声として大洗町と原子力施設の係りについて、田山東湖茨城県議会議員による「明治魂が共に育てた原子力のまち」と題する特別講演が行われました。

〇 茨城支部設立に向け、原子力国民会議の活動に長年ご支援を頂いてきた田山東湖前茨城県議会議員に発起人代表に就任して頂き、本年2月14日から、

会員の勧誘や規約の作成などの諸準備を進め、設立記念講演会を開催する運びとなり、「一般社団法人原子力国民会議茨城支部」の活動をスタートさせました。(6月2日)

3.現状報告

今般、新たな会員として170名を超える皆様方にご入会して頂くことができました。常任幹事会及び茨城支部役員名簿、茨城支部規約をご参照ください。

以上